2008.10.29 (Wed)  破壊は再生

全てを壊さなければ分からないものがあると彼女は言った。そして全てを壊すことで始まるものがあることに気付いた、ということも。
お返しに、イメージを持つことがどんな多くのコトバよりも重要だということを僕は彼女に話した。そして『木を植えた男』の物語を。
今、僕の中には確かなイメージがある。『木を植えた男』。ロールモデル、いや必ず登っていこうと思う頂(いただき)。その話を一番尊敬している先輩に教えてもらった。(貴方は全て見えているんですね、今その物語が僕に必要だということを。有り難うございます。)
僕には既にイメージがある。そしてその確かなイメージの前では、日々の様々なトラブルや、障害は、取るに足らないものに思えてくる。実際にそうなのだろう。その通りですね。

今夜、新宿ロフトで小谷美紗子は最後に「自分を信じているから。貴方を信じているから」と唄った。その言葉が生々しく響くのはシンガーがその言葉を生きているから。
そうでない人はすぐに見分けられるよ。もう嘘は通用しない。

一緒にその歌を聞きながら、僕と彼女は2人で今夜の音楽に出会えたことに感謝した。
破壊は再生。そうだね、友果。その通りだね。
何ヶ月か前の日記にそう書いた。
その言葉をようやく生きることが出来るだろうか。



2008.10.21 (Tue)  Damien Rice 『Unplayed Piano』

もう2年以上探していたのに入手できなかった楽曲がiTunesで入手できるようになった。もの凄く嬉しい。待ってて良かった。
この曲はミャンマーの非暴力民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チー さんの解放を求めるFree Aung San Suu Kyiのために書かれたもの。
Damien Riceの楽曲は『Juniper』という名のインディーズバンド時代の楽曲から殆ど聞いているしどの曲も素晴らしいのだけど、この曲は指折りだと思う。子供の頃から聞き続けてきた曲のようであり、同時に未来に続くような心地よい開放感も覚える。不思議だ。



2008.10.18 (Sat)  travelogue #07

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(Linz, Austria, 2008.09)

雨が上がった。
空の底は芝生の上に残った湿気を大きく吸い込みながら
延ばした腕の遥か彼方まで一気に高く駆け上がる。
突然の真夏のような一日がやってくると、
ドナウ川沿いには暇を持て余したティーンネイジャー達が集まりだす。
樹の下から声をかけて少年の写真を撮る。
そして僕もすかさず一緒に樹の上に登る。
そよ風がかすかに樹々を揺らす。
頬に当たる光の鋭い熱。
のろまな言葉はその熱に焼かれてもう蒸発してしまった。
静かなライカのシャッター音だけが木陰の風に踊っている。



2008.10.17 (Fri)  写真は....

薄暗いホテルの中で旅行者達に対峙している時間は
同時に自分自身にも向き合っている時間でもある。
写しているつもりが、自分が写しだされてしまう。

写真は「窓」なのか、「鏡」なのか?

無限の開かれた可能性(シャッターチャンス)の中で、
それしかないという「間合い」を掴んだ時に、
写真は「窓」であり、同時に「鏡」にもなる。
世界を抱きしめながら、同時に世界に受けとめられていく自分もいる。
その時、写真は「世界」そのものになる。

写真展ではそれを感じてもらえる空間にしたいといつも思っている。
観客も世界の住人のひとりだと思い出すような。
次は大阪へ。



2008.10.08 (Wed)  Zingaro

ジンガロ座の再来日が決定したと昨日先輩からの電話で知った。演奏がタラフドゥトランシルバニア、ファンファーレシュカールとあるので今回の作品は東欧を舞台にした作品なのだろう。人にとって馬は「武器」でありつづけた。フランスでも日本でも世界各地で。武器を美に変えることがバルタバスの、ジンガロのテーマであり、それは人類の記憶そのものを塗り替えるという挑戦なのだと思う。来年まで待ちきれない。
それにしてもトランシルバニア! この地名を聞くたびにどんなにいつも心が動かされるか。

*過去に記したジンガロ座/バルタバスに関するノート;
『We Share In the hope』(1999.08.25)
『世界的であること』(2004.12.13)

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(Hakodate, Hokkaido. 2008)



2008.10.06 (Mon)  ありがとう

先週土曜日のオープニングレセプションには本当に沢山の方々にお越し頂きました。
この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。なるべく多くの方とお話できればと思っていたのですが、2時間はあっという間ですね。お顔は見えていたのにお話できなかった方も沢山いらっしゃって、本当に申し訳なく思っています。ぜひ近々またお会いできればと思っています。どうぞよろしく。

土曜日の席でも何人もの方からお祝いをいただきましたが、今日月曜日、またひとつ年を重ねました。写真展開催中に誕生日を迎えるというのはなかなか幸福なことだなと思います。夕方、閉館間際のニコンサロンで自分の作品に囲まれ、じっくり観返しながら、これまでの数年間に出会ってきた人たちのことを思い起こしていました。
出会った人、サヨナラした人、また会う人、もう会えない人。
これから先に出会う人であろう人たちのこと、も。
写真は過去だけど、それでも僕にとっては未来でもあると思っています。

まずは今回の写真展はひとつの区切りですが、これからも撮り続けて行きたいと思っています。来年春には写真集のかたちでお会いできると思うので、楽しみにしていて頂ければ幸いです。まずは14日まで開催中の銀座ニコンサロン、そして11月20日からの大阪ニコンサロンでの写真展、ひき続きどうぞ宜しくお願いします。

PS
土曜日、みんなが撮ってくれた写真を。デジカメ持参したものの、結局僕は話に夢中で1枚も撮れませんでした。みんな、ありがとう。

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(赤々舎の姫野さんからシャンパンのプレゼント。姫野さん、石川直樹君、ERIC、馬場さん、中島君。)

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(忙しいところ駆けつけてくれた写真家仲間たち。岡田敦、浅田政志、殿村任香、徐美姫、佐伯慎亮、石川直樹。赤々舎の姫野さん、新庄くん。それに片平さん。みんなありがとう。)

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(先日の東京コレクションで発表したMETAL ADDICTION真田さんデザインのワンピース。モチーフは『NEIGHBORHOOD』シリーズから鵠沼スケートパークの写真。好評だと聞いて嬉しいです。)

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(敬愛する大先輩の佐野元春さんと漫画家の井上雄彦さんから。心から感謝します。)

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(宝物が出来ました。ありがとう!)



2008.10.01 (Wed)  写真展のご案内

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この度、3年半に及び撮影を続けて来た『 極東ホテル THE HOTEL FAREAST 』シリーズの第一章の集大成として、東京と大阪の2カ所で写真展を行うこととなりました。ぜひご高覧のほどよろしくお願い致します。
また東京では、10月4日(土)18時から、写真展会場の「銀座ニコンサロン」にて
オープニングレセプションを開催いたしますので、ぜひ足をお運び頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。 鷲尾和彦

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鷲尾和彦 写真展『 極東ホテル THE HOTEL FAREAST 』

銀座Nikon Salon
2008年10月1日(水)〜10月14日(火)
10:00〜19:00(会期中無休/最終日は16:00まで)
*オープニングレセプション 10月4日(土)18:00〜
〒104-0061東京都中央区銀座7-10-1
STRATA GINZA1階「ニコンプラザ銀座内」
TEL:(03)5537-1469

大阪Nikon Salon
2008年11月20日(木)〜12月3日(水)
11:00〜19:00(会期中無休/最終日は15:00まで)
〒530-0001大阪市北区梅田2-2-2
ヒルトンプラザ ウエスト・オフィスタワー13階
TEL: (06)6348-9698

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