MISHKA。
捉われた身。現代のターザン。
Whiskey A Go Go。ジム・モリソンもステージに立っていた(僕の中では)伝説的なライブハウス。
彼はわざと誰にも聞こえないようにひっそりとラブソングを唄う。
内緒の物語。
彼の背中越しには白い波飛沫をそっと弾かせる緑の海が広がる。
なまった英語を酒焼けの赤ら顔で話すマネージャー。
2人でロードを廻っている。
Luciano(ルシアーノ)の前座。MISHKAの観客は僕一人。
本当にたった一人だった!
MISHKAの歌を聞きたいという人間はこの町には何故居ないのか、
それはMISHKAがまだ無名であるとか、彼の歌が悲しげであるためではない。
この町が悲しすぎて、わざわざMISHKAを聴きに来る必要がないからなのだ。
© 2010 Washio Kazuhiko
